DDD2

[rakuten:book:12105928:detail]
奈須きのこさんのラノベ、DDDの2を読みました。以下感想。
野球好きな人は楽しめたのだろうか。自分はまあそれなりに好きであり贔屓の球団が勝てば嬉しい程度のものなんですが、本冊の大半を占める物語S.VS.Sは読んでいて非常にダレた。正直言って途中からは飛ばしながら読んでいる。面白くなかった。しかも長い。
これはやはり見せ場が作れてないことが原因だと思う。その話限定で敵との対決方式があるのだけど、それが野球を極端に簡略化したみたいなもので、動きがなくて地味なのだ。まあ、野球を題材にした小説もあるのだけど、そっちは団体競技としての野球の楽しさとか、もっと言ってしまえば野球に精通し、さらに書くことにも慣れている人が書いているんだから面白いのだけど、残念ながら奈須きのこはそのタイプの作家ではない。
逆に言えば、話の部分にスポットを当てたとも言える。実際、今回の話は数人の人生を扱う話で、それなりに人間ドラマはやっていたと思う。でも、でも。元々奈須きのこは厨設定とバトルで売れた人で、その人が書く人間ドラマは突出したものではないのは当たり前。地味さを補うものではなかった。
一冊に三篇が含まれているんだけど、のこり二篇は短すぎ。もうちょっと配分をこう。均等に三話というのが良かったのではないかと思うのですよ。駄作認定。